「あけまして…」のご挨拶も、ひととおり済んだと思ったら、あっという間にもう2月!
早い〜
1年の中では比較的ヒマなはずの1-2月が、こんなにあっという間に過ぎてしまっては困るんです。
ヒマなうちにやっておきたかったアレコレが、全然手につかないまま…
あぁ、今年もどうせプールにも通わず、自転車にも乗らず、ギターも弾かず、バンド再結成もできず…
もう、お仕事とはいえ。
いけず!

ということで、最近のロックシーンはあまりパッとしないね、という話なんですが。
良い感じの曲を作ってるバンドもあるんですが、どうも音が悪い気がする。
インディーズのニイちゃん達が、バイト代貯めて作ったアルバムならいざ知らず。
プロのバンドのアルバムがこれ?というのもちょいちょいお目にかかります。

今日は、アールミュージックのおっさんによる大物斬り。
犠牲者は、たぶん今世界一お金持ちのロックバンド、メタリカ様です。
メタリカといえば、泣く子も黙る、いや寝た子を起こす、超ビッグバンドなんですが。
結成後、1名脱退→1名加入→1名死亡→1名加入→1名脱退→1名加入、という30年も続いているロックバンドにしては、割とシンプルなメンバー構成です。
もう”訳分からん”状態になってるバンドも多いですからね。
関係者名簿作ってくれ!みたいな…

そのメタリカさん、「MasterOfPuppets」「AndJustice…」「Metallica」の頃は大変よぉございました。
現在のメンバーになってからの曲も、好きではあります。
が、音がひどい〜!

まずは「Metallica」の中の代表曲から…

まぁ、こんなもんですね。
若干マージンを残しているのは、以前このコラムでも書いた、アナログ盤→CD移行期のエンジニアの甘さ、ということで、ご愛嬌。


現メンバーになっての1作目。

曲の途中ランダムにキャプチャしているので、周波数バランスについてはコメントできませんが、問題はこのレベル!
でか過ぎるっちゅうの!
アルバムタイトルにもなっている「St.Anger」も、冒頭のベース→ギター→ドラムと順に始まる雰囲気はカッコ良いんですが、全パートが加わって、”おっちゃんバンドにあるまじき”テンポになった辺りから、上記のようなあるまじきレベルになるわけです。
サビでは、この轟音の中でよくこれだけ歌詞をハッキリ聞かせられるな、という点は感心します。
が、逆にスネア・ギターは完全に”脇役その1””その2”にされてしまってます。
J-Popちゃうねんから、そんなに歌詞を前面に出さんでも…


そして最新作。(言うても2年前ですが)

このジャケはいったい…?
ま、今日は音の話なんで置いときますが。
アルバムの1曲目。
心臓の鼓動のようなビートに、怪しげなリフが重なり、きっと初めてこのアルバムを聴くファンは、ここで大いに鳥肌が立つことでしょう。
そして演奏開始から約45秒、ドラムも加わっての”ジャ〜、ジャジャジャっ”で、音のひどさに思わず瞑目・合唱することでしょう。
音、ワレまくってるやん。
アナログの回路に、”わざと”大きめのレベルでインプットした時の、じわ〜っとくる歪みは悪くないもんです。
わたくしもちょくちょく使います。
しかしこれはまるで別物。
(右側のリサージュメーターの四辺が直線になっているのが、何よりの証拠)


これほどの大物バンド、予算も潤沢過ぎるほどにあったはず。
スタッフも超一流の方々ばかりのはず。
なのになんでこうなんの???

お金をかけて良い機材をたくさん使っていても、こういうことになってしまうんですね〜
大好きだったバンドだけに、あえて言いたい。
「次はちゃんとやろうね」
「良かったらオレ呼んでね」(呼ばれるかっ)

PS:このコラムを書くにあたり、再度ヘッドホンで大音量で聴いてみました。
「St.Anger」の2分40秒ぐらい。
サビが終わってLchのギターだけになるところで、一瞬そこにはないはずのギターリフがRchから漏れていることに気づきました。
古い話で恐縮ですが、レベッカの「せんせぇ〜」はアナログテープの磁性粉が付着したエラーだとか聞いたことがあります。(真偽のほどは定かではないけど)
時は2008年。
もちろんメタリカ様がご使用になったのはProToolsのはず。
なんでこんなエラーが…?
ちゃんとエラーチェックせんと、ホラーチックになるね。

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