寿命…
と言っても。
「かあちゃん、おジイちゃんの電池切れちゃったよ」
「はいはい、また買ってあげるから、それは捨ててらっしゃい!」
って、そういう寿命じゃなくって。
今回のネタは、”CDの寿命について”です。
今、あなたの手元にあるCD、あと何年聴く事が出来ると思いますか?
100年…?
私が死ぬまで…?
永遠に…?
CD屋(録音屋)をやってると、よくこういう質問をされますが。
正解っていうのはありません。
ただ、”こんな風に保存すれば長持ちしまっせ”というポイントはあるので、
以下、その辺りを…
CDより短命なCD−R
CDは、その表面に無数の凹凸があります。
プレイヤーは、そこへレーザー光線をあて、その反射具合で信号を読み取っています。
それに対してCD−Rは、書き込む際に有機塗料の膜をレーザーで焦がして、上記と同じような凹凸を作っています。
焼き型にはめた陶器 VS 彫刻刀でほじくった紙粘土
そんな感じでしょうか。
ここから書いてある注意事項は、CD−Rには特に厳重に!
CDの天敵 熱
ディスクの片面が膨張して、曲がってしまいます。
万が一こうなったら、もうプレイヤーに入れないこと。
プレイヤーの破損にもつながります。
普段から恨みがあるヒトに貸してあげるのは良いアイディアかも知れません。
CDの天敵 傷
信号面はもちろん。
レーベルが印刷されている面も、絶対に傷をつけないように!
信号面の傷は、レーザーの反射を邪魔するので、当然アウト!
また、どちらの面の傷であっても、そこから空気がディスク内部に侵入し、レーザー反射層であるアルミニウムを酸化させます。
アルミニウム層が酸化してしまったディスクは、もう二度と生き返りません…
CDの天敵 落書き・シール
上記の傷をつけないために、レーベル面にボールペンなどの硬いペンで文字を書くのはダメ!
どうしても書きたいんなら、フェルトペンみたいな柔らかいペンで。
もう一つ、シールもアウト。
はがす時に無理な力が加わって、傷を作る原因になります。
もしはがさなくても、回転するディスクの重心が狂います。
レンタル屋や図書館のCD、早くシール貼るのを止めた方が良いと思うんだけど…
CDの天敵 直射日光
これ、特にCD−Rには大敵です。
以前、どこかのサイトでいろんなメーカーのCD−Rを、ベランダで”天日干し” したら、
何日で再生できなくなるか、っていう実験をしているのを見たことがありますが。
早いものは2〜3日でダメになっていたように思います。
と、こんな感じです。
参考になりました?
ついでに。
ダメになった CDの利用法を…
ベランダに吊るして鳥除けにしている光景は、もうすっかりお馴染みですが。
うちの親戚によると、粉々に砕いたCDを土に埋めておくとモグラ除けにもなるそうです。
(今どき、モグラで困ってるヒトってのも少ないだろうけど)
さ、親切なあなたは今度帰省する時に、CDをお土産に持って帰ってあげましょう。
そして最後に。
大事なCDはバックアップを!
(教祖様より)