なにゆえのCD制作…

タイトルからすると、何だか大げさな感じですが。
そんなたいした話しではなく。
今日、滋賀県のとある高校の吹奏楽部に営業に行ってたんですが。
そこの顧問の先生との会話。
「こういうCDとかDVDってね、何のためにあるかって、生徒の思い出のためなんですよ」
「ですよねぇ。”より完成度の高い作品”とか、そういうのとは違いますよね」
「そう。それだったらスタジオにでも入って何日でも録音すれば良いわけだから」
「逆にミスがあったり、会場のざわめきがあったり、そんな”現場の空気”が残るのが一番じゃないですかね」
とまぁ、そんな会話があったのですが。
どっちがCD屋で、どっちが先生か。
それすら問題じゃないくらい、意見が一致しましたね。


ほんと、その通りっ!
レコーディングやミックスダウンに予算や時間をたっぷりつぎ込める人は、そういう環境でやれば良い。
でもそんな恵まれた環境にない人にも、思い出を大切に残しておくためのシステムがあっても良いじゃないか。
そんな思いで始めたこのお仕事。
そりゃまぁ、なんぼキレイゴト言っても”仕事は仕事”ですから、時には「もうやめじゃぁ〜っ!」って
ミキサー台ごとひっくり返したい日もありますが…
(また始まった…)



今日のこの先生との会話で、何か初心に返れた気がします。

作品の完成度・クオリティ。


もちろん録音屋として、そこには最大限こだわっていきますよ!
でもそれはあくまでも、演奏者の”情熱”や”心情”を、いかに作品の中に封じ込めるか、
どこまで”あの日の演奏”を蘇らせることができるか、が
大事なのであって。

そこを勘違いした録音屋が結構居るらしいっていう話もよく聞く昨今。
フンドシを締めなおした一日でした。
ここに出てる話を読んで、「情熱だの何だの、ええことばっかり言うて!」と思ったあなた。
一度うちで作品を録ってみてはいかが?
あ、また宣伝だ…

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