ナマの夏…

朝も早くからセミの鳴き声がうるさい…
鳴き声と暑さの記憶がリンクしてるからなのか。
鳴き声自体に、人を不快にさせる周波数?成分?が含まれてるのか。

今年もやってまいりました、発表会シーズンですね。
明けても暮れてもピアノにエレクトーン。
でも、飽きないですな。
特に生楽器は。
演奏者によってそれぞれの”味”というか、個性があって。
同じ楽曲でも、演奏する側の技術や雰囲気って、全然違いますもんねぇ。


さ、その発表会ですが。
最近ではデジタルビデオカメラを持った保護者が多いですね。
安くなったことだし。
「お父さん、うちもそろそろ・・・」ってなことになりますわ。


が、しかし。
大事な演奏シーンを、ファインダー越しに眺めてしまってえぇのんかいっ!?
と、おっちゃんは言いたい。

先日、久しぶりに”仕事抜き・録音も撮影もナシ”で、コンサートを観に行ってきました。
そこで再発見。
やっぱり”録る”という行為を忘れて聴く(観る)と、全然違うもんですね。
当たり前やけど。
普段、ヘッドフォンを通じて聴いている音が2次元だとしたら、客席で生で聴く音は3次元!
演奏者の表情や、ちょっとした仕草までよく見えてくるんですね。

大切な我が子の演奏シーン、ビデオに収めておいてやりたい、という気持ちはよ〜く分かりますが。
そこはあえて。
液晶もヘッドフォンも通さない、”生”を聴いて(観て)あげてくださいまし。
撮影や録音は、業者に任せとけばいいんだって。
(あ、密かにまた宣伝!?)
数千円の費用をケチったところで。
どうせお父さんが録る映像なんて、たかが知れてます。
手ブレはするわ、客席のノイズは入るわ。

話は逸れますが。
うちのバイト君の1人が、海外へ1人旅に出かけました。
「いつ帰ってくんねん?」
「たぶん1年後、ぐらい・・・です」
「どこ行くねん?」
「とりあえずオランダから出発して、あとは適当にブラブラと・・・」


19歳の時にアメリカ横断旅行をしたおっちゃんとしては、ただひと言。
「うらやましいっ!」

ただ、そんな彼に1つだけ文句を言ってやりました。
バカでかい一眼レフカメラを持っていくと言うんです。
アホちゃうかと。
”1人旅”、”放浪の旅”は身軽が一番!
それに、シャッターを押すその瞬間にも、貴重な出会いや風景が背後を通り過ぎてしまうねんで、と。
結局、彼が荷物に入れたのは一眼レフか、それとも”写るんです”なのか、分からないままですが。

皆さん、今年の夏は”生”でいかが?

 

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